「社会を明るくする運動」ってご存じですか?
これは、犯罪や非行の防止と、立ち直りを支える地域づくりを目指す全国的な取組みで、法務省が主唱しています。
7月はその強調月間、そして再犯防止啓発月間でもあり、大田区全体や各地区でもさまざまな集会や啓発イベントが行われています。
雪谷地区でも例年、近隣の小中学校が持ち回りで会場となって開催しており、今年は池雪小学校がその会場に。
私たち池雪小PTAもお手伝いとして参加してきました。

当日のプログラムは盛りだくさん
まずは、自治会長と雪谷特別出張所の所長によるご挨拶からスタート。
その後、特殊詐欺についてのDVDを視聴しました。
「詐欺=お年寄りが狙われるもの」というイメージを持ちがちですが、
最近ではスマホを使った巧妙な手口が増えており、若い世代も被害に遭いやすいということが強調されていました。
続いて、警視庁田園調布警察署防犯係の巡査部長によるお話がありました。
特に印象的だったのは、オンラインカジノの話題。
私自身も「現地では合法なのに、なぜ日本では逮捕されるの?」と疑問に思っていたのですが、
オンラインカジノはアクセスした“場所の法律”が適用されるとのこと。
つまり、日本にいながら海外のオンラインカジノにアクセスした場合は、日本の法律違反となり逮捕の対象になるそうです。
最初は無料ポイントで遊べるため、軽い気持ちで始めてしまう人も多いそうですが、ポイントを使い果たす頃には面白みにはまってしまい、課金を繰り返してしまう・・・という話を聞いて、改めて、スマホの使い方や危険性について、家庭での話し合いが大切だと感じました。
次に行われたのが、巡査部長を交えての地域の保護司によるパネルディスカッション。
保護司のお仕事は主に4つあります。
少年の保護観察、少年の出所後の支援、成人の保護観察、成人の出所後の支援です。
いずれも期限付きの支援であり、限られた時間の中で対象者が社会に再びなじめるよう寄り添う、大変重要なお仕事です。
印象的だったのは、ある保護司の方が語ったエピソード。
支援する中で、「社会で自立するために資格が必要だ」と気づいた対象者が、宅建(宅地建物取引士)試験に挑戦し、見事合格。前科がある場合5年間は免許の登録ができないので、現在はその期間の経過を待っているというお話が紹介されました。
本人の努力はもちろん、そばで支え続けた保護司の存在が、その更生への道を大きく後押ししていることが伝わってきました。
雪谷地区は比較的犯罪が少なく、保護司の出番も少ないとのことですが、だからこそ、未然に防ぐ地域の力が大切だと実感しました。
最後は、参加者同士のグループワーク。
地域でできる防犯・見守り活動について話し合いました。
会場には池雪小おやじの会の元会長さんのお姿も!
世代や立場を越えて“社会を明るくする”視点を共有できる有意義な時間となりました。
我らがPTA会計の田嶋さんが、司会進行を担当。
急な変更にも落ち着いて臨機応変に対応されており、さすがでした!
黄色い羽根の意味とは
終了後に保護司さんと個別にお話しする機会もありました。
お話を聞いた保護司さんが胸に付けていたのが、「黄色い羽根」のバッジ。
これは「社会を明るくする運動」のシンボルで、「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」とも呼ばれています。長崎地区の保護司会が発案し、今では全国で広く用いられているそうです。
立ち直ろうとする人を地域全体で支えようという思いが込められています。
明るさや希望を表す黄色は、“再出発”を応援する色でもあります。

(お写真はご本人の許可を得て掲載しております。)
いよいよ夏休み!地域で子どもたちを見守ろう
そして――いよいよ夏休み!
子どもたちにとって楽しみな時間ですが、同時に事故やトラブルも起こりやすい季節です。
今回の集会を通じて、地域が連携して見守ることの大切さを再確認しました。
巡査部長も、「夏休み中、子供が夜11時以降、公園でたむろしているのを見かけたら匿名でよいので連絡がほしい」と呼びかけられていました。「直接注意することは危険なので行わないでください」とも言われていました。
小さな気づきや行動が、大きな安心・安全につながります。
私たち一人ひとりが「社会を明るくする」担い手として、日々できることを心がけていきたいですね。
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